2004年7月30日金曜日

夏期休暇は早めにとらないと

 今日で7月も終わりです。夏真っ盛りですが保健所はお盆休みがありません。職員には夏休暇が与えられますが、係り内で相談しながら、日常業務に支障がないように交代で休みます。結局のところは、食品業界の休みとあわせることが多いのですが……。

 休みは事件が起こる前に早めにとっておかないと、ひとたび大事件が起こるととれなくなってしまいます。

 話は変わって、先日の、肉に振りかける白い粉末に関連して、こちらのほうでは業界に使用自粛依頼がなされたようです。出先にも肉屋さんを調査するよう指示が出されました。加工食品は対象から除外するということです。

 この件は、告示によらず、通知文だけが根拠ですから、業界の良識に頼るということになります。現在の情報では、使っているところはほとんど無いようです。

2004年7月24日土曜日

相談室で触れなかったこと

 相談室の相談内容はほぼ、毎日寝る前にチェックする。即答できるものもあれば、裏付けが必要なもの、回答できない難問もある。
 相談のなかには、回答を控えたものや、そのことに触れなかったこともある。最近では、次の2問にこだわった。

1)紫外線殺菌の話
 紫外線を密閉容器中で照射するとオゾンが発生するらしいという情報もある)が確認できない。使い方によっては、新しい用途も出てきそうだが裏付けがとれない。特にまな板・包丁保管庫でのそのあたりのデータをご存知の方おいでにならないだろうか。オゾンの人体影響も考慮しないといけないし踏み込めなかった。

2)出刃包丁の欠け
 HACCP的にいうと、刃が欠けた場合は、欠損部を探し出し確認すること。確認できない場合は……。
 本来なら、金属検知器を設置し、全商品について混入がないことを確認すること、と書けば簡単だが、書いたものが前後の関係なく出回り、首を絞めるんだろうな! … 善良なる注意義務 でよいのでは?。そうは思いませんか?

2004年7月21日水曜日

いや、暑いですね

 暑いですね!!!
 
 これくらい見事に暑くなると、調理現場の皆様が中毒を出さないように気を付けてくださるので、私らの仕事は逆に楽になってるって知ってます?

 このところNHKでやっている女性の消防士が出てくる番組でもいってたけど、私たちが忙しそうにしていないということは世の中が平和な証拠。

 しかし、お肉の白い粉の話もあったし、要注意。それに、またまた、学校でジャガイモのソラニン中毒の情報がはいってましたよ。ジャガイモは芽だけが怖いんじゃなくて、小粒のものは緑色の皮が危険なんだから!!!!!! 小粒のメークインはきちんと皮をむいてくださいよ!!!!!!!!!!

 この時期心配なのは、腸炎ビブリオだけど、現在中毒情報なし。先日は福井や新潟の方が洪水で大変でしたね。被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。
 洪水の後は、腸炎ビブリオが要注意!事件情報に耳を澄ませておかねば対処が遅れます。

2004年7月18日日曜日

ゴキブリが入っているよ!!!

 息子と軽い食事をすることになり、駅地下のレストラン街へ。ここは、安いのは良いんだけどゴキブリ多発地帯。一年ほど前に息子と入った定食屋では食事中チャバネがうろつき嫌な思いをしたことがある。私の胃袋はその定食屋を志向するのだが、息子にたしなめられ向かいの麺類食堂へ。めいめい好みのものを注文し、出てきたそばにテーブルの上にあった天かすを少しだけ気前よく入れ食べ始める。私が注文したニシンそばの味は普通だ。息子も美味しそうに食べている。ほぼ、半ばまで食べたところで、突然、「えぇ~!」という息子の声。見ると、お盆のうえに何やら小さな物体が。麺の汁にまみれて転がっている。心の中で「またかよ~!」と叫ぶ。隣の老夫婦は見ているし、店内はそこそこに混んでるし。職業柄困るんだよね……。
 これまで、保健所に持ち込まれた「ゴキブリ」のケースが頭をよぎります。
 みなさん、こんな場合どうしてるんかな?

2004年7月17日土曜日

肉の生食にご用心!!

 前回、肉の生食のことを書いたけど、だいぶ説明不足だったことに気づいた。自分にとっては当たり前のことであっても、他人にはそうとは限らないという真理。

 というわけで、大阪府のホームページ「肉の生食にご用心」を照会します。ここをみ見ていただくとお肉のことが分かりやすいと思う。
http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/shokutyuudoku/niku.html
 で、お願いです。ここをご覧になった方は、その内容を知り合いのお母さん達にも伝えて欲しい。
 自分の無知で最愛の我が子に生死の淵をさまよわせ、後悔の念にさいなまれる方を無くすためにも。

2004年7月16日金曜日

生レバーによるO157が続いていま~す。ご用心!

 幼児で腸管出血性大腸菌O157の発生があり、調査するとある焼き肉のチェーン店で生レバーを食べていることが判明したようです。散発例で、他には患者を確認できないようですが、このチェーン店では昨年も同じような事件があったとのこと。
 でも、生レバーを子供に食べさせる親の気持ちが分からないなー。これもリスクコミュニケーションの欠落か?リーフレットを配ったり、監視先でお願いしたり、講習会でも注意を促したりしてるんだがまだ足りないんだろうね。
 あろうことか、職場の目の前の女性職員が「私、生レバー好きよ!」とのたまった。目の前が暗くなりそう。めげてしまいそう。

 再度、反省し自戒の念!

 生レバーが危ないという知識がないのか?
 危ないから食べさせないという信念を持つほどにはマスコミからの情報が無いのか?
 生レバー(生肝)を生レバーと見分けるスキルが無いのか?

 現在は知識不足の段階だなと思う。根気よく啓発を!か!

2004年7月14日水曜日

収去検査の検体採取

 食品の収去検査で、朝からスーパー周り。夏場に流通が増える商品をということだが、メーカーさんは通年同じようなものを作る方がコストがかからないということもあって、ターゲットになる食品が簡単に見つかるものでもない。検査項目によって、収去量も異なるし、注意書きを読み返しては検体をそろえる。違反が疑われるような商品を選ぶわけだが、これまでの経験でも、まず違反品にあたることはない。安全を確認するのも仕事の内だ!
 収去が終わると検体の明細をパソコンで入力する訳だが、中途半端なシステムでもあり、入力に時間がかかること。だいぶ慣れたとはいえ、愚痴も出る。明細ができると検査機関へ検体の搬入。

2004年7月12日月曜日

サルモネラ食中毒

オムソバでサルモネラ食中毒を出してしまった経営者の話を聞く。美味しいからと手間暇を惜しまず出したのが仇になったとの話。あらかじめ炒めておいた焼きそばを半熟状態の卵焼きの上に置き、卵焼きで包み込む。このとき、冷えた焼きそばを上に載せたため卵焼部分の内側の温度が上がらずサルモネラが生残ったようだ。卵は当日割卵して使った。

 この事故の影響で失った顧客が戻らず、痛手が続いているとのこと。
「リスクコミュニケーション」の不足が招いた事故か……。
 別途、受け取った本日の事故情報によると保育園のおやつに出した「フレンチトースト」でサルモネラ食中毒発生とのこと。「フレンチトーストなんか出したら食中毒が起きるに決まっているがな」とつい口に出る。

 リスクを考えるとフレンチトーストは自分で作って自分の責任で食べるものなのではないか。親切心で、手間がかかるため、家では口にすることがないかもしれない子供たちを思い出してしまったのかと想像したりする。
 これも献立をたてたヒトの食中毒に対する知識不足が招いた事故か!
 併せて、「美味しいものは、やはり危ない」と思った一日だった。

食の安全をめざして…… オープン

食の安全をめざして…… がオープンしました。

食監な日記にするつもり。
この日記にはコメント機能がないようなので、コメントはホームページの雑談室へお願いします。

管理人(注)(2009/07/20) 
 このBloggerでの「食監な日々」は2009年7月14日スタートしました。
 これに先立つ「『さるさる日記』での「食監な日々」(2004/07/12~2009/07/18)もこのBloggerに転載しました。
 前身の「食監日記」(2001.05.21~2004.07.12)は「食品衛生なんでも相談室」にあります。

管理人補足(2009/10/18)
  '04年7月12日から'09年7月14日までの『さるさる日記』での「食監な日々」

旧「さるさる日記」へのリンク


旧「さるさる日記」の画面


開設当初からの『食品衛生なんでも相談室』での「食監日記」

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