2004年9月12日日曜日

名古屋刑務所内発熱は原因不明感染症に

 yahoo!ニュースによると愛知県が調査結果を発表し、「食中毒とは断定できず」としたようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040909-00000102-mailo-l23

 食中毒原因菌もノロウイルスも検出しなかったという。原因は見当もつかないという。

 私の方でも、先日、原因不明嘔吐下痢症を耳にした。
 3人家族で夜中の0時から2時頃までに連続して発症。腹痛、発熱は無し、吐き気が初発症状でおう吐と下痢がほぼ同時に起こる。胃の中のものをすっかりはき出し、下痢も5回程度。

 発症の夜20時頃に3人とも上にぎり寿司をたべた。他に共通食は毎日の朝食と夕食。

 潜伏時間がやや長めながら黄色ブドウ球菌が疑われた。3人の検便と寿司店の食材を検査したが黄色ブドウ球菌は検出されず。食材1検体から少量のセレウス菌が検出されたのみ。

 黄色ブドウ球菌食中毒では、殆どの場合大量の菌が検出されるが、今回は検出されることが予想される状況だったが検出されなかった。よって、原因不明おう吐下痢症と判断したらしい。

 話は変わるが、つい先日、検便から0157が検出される事例があった。この人も発症する3~4日前に牛のレバーを生で食べていたことが判明した。その前の事例では、小学生が発症した。この子は発症4日ほど前に焼き肉を食べている。因果関係は証明されていないが、状況的に他により可能性が高いような食事・食材はなかったようだ。

2004年9月5日日曜日

研修会に参加した

 先週、滋賀県大津市で開かれた近畿食品衛生監視員研修会に参加した。

 以前は、各職場から研究課題をまとめ発表したものだが、最近はすっかり、発表が減ってしまった。発表しても評価されないこと、通常業務が増え、目先の仕事に追われること、人員減、高齢化など様々の言い訳はあるが発表出来ていないことはまちがいない。ただ、発表寸前のものはあっても、情報開示の関係から公表を止めることもある。

 全ての発表抄録に目を通したわけではないが、鳥料理に関係するカンピロバクター食中毒の事例が参考になった。詳細な聞き取りの結果、生肉を取り扱った後、手洗いを忘れていたり、生肉を切ったまな板をきちんと洗わず、そのまま食べるものを切ったりといった初歩的なミスが確認されていた。

2004年9月4日土曜日

3ヵ所の刑務所で食中毒が発生

 刑務所で夏場にもかかわらずノロウイルス中毒が発生したことを知った。
ウェブで食中毒関連記事をチェックしていると他にも2件発生していることが判った。

全国には多数の同様施設があるだろうが、ほぼ同時期に3件というのは異常事態ではなかろうか。

全くの偶然かもしれないが、共通食材でもあるのかと思い紹介します。

[毎日新聞]

2004/08/07 奈良少年刑務所・鑑別所の食中毒 原因はノロウイルス感染 /奈良
 奈良市般若寺町の奈良少年刑務所、奈良少年鑑別所で発生した集団食中毒について、同市保健所は6日、原因をノロウイルスによる感染と発表した。最終的な発症者は計416人。保存していた食品からウイルスは検出されず、感染源は特定できなかった。【松本博子】

[読売新聞] 

2004/08/26 名古屋刑務所で男性受刑者72人が食中毒症状

 愛知県健康福祉部に25日入った連絡によると、同県三好町の名古屋刑務所(知識優憲所長)で、男性受刑者72人が下痢や腹痛などの症状を訴えた。

 同部によると、24日午後6時以降に症状を訴え、医務室で受診した。重症者はおらず、快方に向かっているという。

 加茂保健所は、食中毒の疑いが強いとみて調べている。同刑務所では、受刑者が自分たちの食事を交代で作っているが、発症後は外部の業者から調達している。

[毎日新聞]

2004/09/03 刑務所集団下痢 菌は発見されず /長崎
 県生活衛生課は2日、長崎刑務所(諌早市)の受刑者320人が下痢や腹痛、発熱の症状を訴えた問題で、食中毒や感染症の原因となる菌は見つからなかったと発表した。 同課によると、県央保健所が8月22~24日、検便やふき取り調査をしたが、すべて陰性だった。異物混入やウィルス感染の可能性もあるが、特定できないという。患者は既に全員回復している。