2010年11月18日木曜日

各地で感染性胃腸炎警報 Googleリアルタイム検索にもその兆し

 大分のニュース「感染性胃腸炎「大流行の恐れ」 予防徹底を」

 冬場の感染性胃腸炎の主役はノロウイルス。国が「大流行の発生が疑われる」とする定点患者数が警報基準値(20人)を超えるところが出だした。警報を出したのは仙台市が11月11日、神奈川県が11月15日、大分県が11月17日。
 今年はノロウイルスによる食中毒が増えるかも…。身近にも集団感染の情報が…。ということで
 リアルタイム検索のアップデートでキーワードを「おう吐 下痢」として検索してみた。結果は次の通り。
 私が赤矢印でマークしているとおり10月後半あたりから増えてきているのが読み取れる。アップデートの実体はtwitterで、件数はその時期のニュースにも影響されるが、個々のつぶやきを聞いてみると、感染症などの定点観測にも利用できるとおもわれる。
  試みに私の Archive でフォローしている。

 ちなみに、大阪府の感染性胃腸炎の発生状況は下のグラフの通り。地域によっては感染性胃腸炎件数の増加が始まっていることがわかる。本格的ノロウイルスの季節到来。
 話は変わるが、食品衛生研究の11月号に浜松市保健所生活衛生課 高田さんらが調査した「調理従事者におけるノロウイルス保有率調査について」という演題抄録があり、保育園では他に比べて高い保有率を示し、保育園では調理業務とトイレ掃除等の用務を兼務していることが分かったとある。うなずける結論である。

 下図は大阪府立公衆衛生研究所ホームページから引用



2010年11月15日月曜日

ノロウイルス 遺伝子型 GII/2 の台頭かGⅡ/4型の変異株の登場か?

 本格的なノロウイルスのシーズンを迎え全国各地で発生情報をみるがいまのところ、昨年同様の発生状況のようであるが油断できない状況であることは間違いない。

 2006年末から爆発的な流行を見せた、GⅡ/4 2006b変異型はその勢いを弱めているようで、 GⅡ/2 へと主役が交代するかに見えたがGⅡ/4が巻き返しをはかっているようでもある。

病原微生物検出情報から次のようなグラフを作ってみた。

  
病原微生物検出情報:2010/11/11作成より
   詳しくは私のArchiveにいれてある。
ノロウイルス集団発生月別報告数 2005年9月~2010年3月

ノロウイルスには多数の遺伝子型がある。感染性胃腸炎患者さんの検体は各地の衛生研究所で検査され感染症情報センターに集められている。
参考までに大阪府立公衆衛生研究所での「大阪府全域におけるノロウイルス流行調査」で研究されているデータ表の一部を次に引用する。遺伝子型GⅡの複数の型が事件に係わっていることが分かる。

◆病原体詳細情報

検出病原体1月2月3月4月5月6月7月8月9月合計
Rotavirus group A13113020500070
Norovirus genogroup I0250000007
Norovirus genogroup II31242011126200106
 Norovirus GII NT1330110009
 Norovirus GII/10100000001
 Norovirus GII/266510000018
 Norovirus GII/31311002008
 Norovirus GII/42296910500061
 Norovirus GII/70010000001
 Norovirus GII/120100000001
 Norovirus GII/130020100003
 Norovirus GII/141120000004
 感染性胃腸炎患者さんから検出されたウイルスの検出情報(抄)
 (2010年11月15日) 

文献:
「大阪府全域におけるノロウイルス流行調査」研究
田村務(新潟県保健環境科学研究所ウイルス科)
  食中毒の原因とその検査法について Ⅱ ノロウイルスによる胃腸炎の流行とウイルスの変異

2010年11月3日水曜日

食品衛生資料集の目次 をわかりやすくしました

 「食品衛生なんでも相談室」の本体に使用していた無料サイトの isweb が終了したため有料のサイトへ引っ越ししました。これまでの isweb は無料なのに cgi が使えて便利だったのですが時代の流れでしょう。
 現在トップページに使わせてもらっている osaka.cool も先行きが分かりませんのでファイルを移転しました(ただし、古い方も当分の間生きています)。
 これに伴い、私の個人的な勉強のために作成している資料集の目次を利用者の便宜を考え若干分かりやすくしました。ご利用ください。

資料集
http://www.shokuei.sakura.ne.jp/archive/archive.html 

☆ 記録的猛暑で食中毒は増えたか?
 平成22年の夏は近年まれに見る猛暑。この猛暑の夏を締めくくるため、過去のデータを調べてみました。

☆ 温度と時間の黄色ブドウ球菌の菌数及び毒素量に及ぼす影響の推測
 おにぎりによる黄色ブドウ球菌食中毒の危険性が保存時間と保存温度によってどのように増加するか推測してみました。

☆ カンピロバクター食中毒事例(年次変化) 1996年~2009年
 カンピロバクターによる食中毒は患者2人以上の事例で見ると増加傾向にあったが、2009年になり減少を示した。この減少は本物か?

☆ 「食品、添加物等の規格基準」のアウトライン
 厚労省告示「食品、添加物等の規格基準」は膨大でわかりにくいもの。この告示の構成の理解を助けるために作成しました。

☆ 食品別の「食品、添加物等の規格基準」
 ○清涼飲料水 ○食肉及び鯨肉 ○食鳥卵 ○食肉製品 ○ゆでだこ ○ゆでがに
 ○生食用鮮魚介類 ○生食用かき ○即席麺類 ○冷凍食品 ○容器包装詰め加圧加熱殺菌食品  など  

☆ 食品・器具等の重金属関係の規格や基準(抄)
 普段はあまり意識することのない重金属関係の規格や基準および通知文を抜き出してみました。食の安全を考える上での基本中の基本です。

☆ 模擬店、臨時出店に関する全国各地の保健所の指導状況
 自分たちの街で模擬店や臨時出店を出す時の手続き、届出用紙、開催上の注意点は?あなたに変わって、模擬店などのサイトを探しました。

☆ 模擬店などでの取り扱い品目の例 
 バザーや模擬店ではどのような食品が扱えるの?

☆ 模擬店や野外調理での食中毒事例
 模擬店やバザーではこんな事件が…。他山の石として事故回避を!

☆ 集団給食施設 病因物質別食中毒発生状況(平成17~19年)
 集団給食施設で発生した食中毒はノロウイルス、サルモネラ、ウエルシュ菌、…。

☆ 集団給食施設における食中毒の原因となったメニュー例と防止対策
 集団給食施設でのメニュー毎の事故防止のポイント。