念のため、厚生労働省の食中毒事件速報で確認すると、
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/10hassei/xls/H20joukyou.xls
平成20年中に17件、患者168名とある。
感染症情報センターの病原微生物検出情報
http://idsc.nih.go.jp/iasr/index-j.html
で確認すると、下図のとおり、2005~2007年にはある程度報告があるが、2008年、2009年と激減している。
一時猛威をふるった腸炎ビブリオO3:K6型菌も交代期を迎えているようだ。
食品安全情報 No. 6 / 2009 に
http://fcsi.nihs.go.jp/ex/webdocs/ex-01/2009_/foodinfo200906/foodinfo200906.pdf
「3.チリ南部における腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)アウトブレイクの疫学調査」
という記事があるが、「病原性関連遺伝子群が、世界的流行株からこの地域の貝類に生息している多様で変動性を有したバクテリア集団を構成する腸炎ビブリオグループのうちの1 つに水平伝播したことが示唆された。」とあり、新型インフルエンザが出現したのと同様に出番をうかがっているようだ。