2006年2月22日水曜日

O157集団感染:「浅漬け」の可能性 /香川

 二つの老人施設で同時に発生した腸管出血性大腸菌による死亡食中毒事件について、県は「浅漬け」の可能性を公表した。
 断片的に伝えられる情報から漬け物が原因であろうと推定していたが、改めて「浅漬け」の可能性があると聞いてその通りであろうと思う。
 浅漬けの汚染源については不明としているが、原料野菜の種子汚染、栽培時の汚染、野菜洗浄時の汚染、漬け物製造時の汚染など可能性は複数考えられるので原因を断定するのは難しいのであろう。

過去にも、次のような事例があったことを思い出します。

2002年6月
「キュウリの浅漬け」が原因と考えられた保育園における腸管出血性大腸菌O157集団感染事例-福岡市
http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/280/dj2803.html

2001年8月
和風キムチによるEHEC食中毒事例-東京都
http://idsc.nih.go.jp/iasr/23/268/dj2682.html

2000年6月~7月
かぶの浅漬けに関連した老人保健施設における腸管出血性大腸菌O157感染症の集団発生-埼玉県
http://idsc.nih.go.jp/iasr/21/250/dj2505.html


「キュウリの浅漬け」が原因と推察された腸管出血性大腸菌O157の集団感染事例
 http://www.fch.chuo.fukuoka.jp/H14shoho/120kyuriO157.pdf

尾﨑延芳1)・大庭三和子1)・樋脇 弘 1)・藤代敏行2)・衛藤真理子1)・瓜生佳世1)・真鍋和義1)・宮代 守3)・若月紀代子1)・武田 昭1)・
1).福岡市保健環境研究所 保健科学部門
2). 同上(現所属:保健福祉局 食品衛生検査所)
3). 同上(現所属:保健福祉局 生活衛生課)

2002年6月,福岡市内の某保育園において腸管出血性大腸菌O157の集団感染事例が発生した.6月26日,初発患者からの本菌検出に伴い,延べ1,540名の検便と調査が行われ,112名の感染者(初発患者含む園児86名,職員14名,園児の家族12名)が確認された.保育園では給食を提供していたことから,保存食129検体(調理済み食品59検体,原材料70検体),給食室残品121検体,調理場のふき取り6検体,園が購入した食品の製造施設のふき取り等142検体,食品製造所従業員検便64検体および園内の使用水,砂場の砂,貸しおむつ,ペット等の飼育水等の検体21検体について検査した結果,6月21日の給食に供された「キュウリの浅漬け」から本菌が分離された. すべての分離株はVT2を産生し,疫学的調査およびパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)等による解析の結果,すべて同一菌と推察された.