お彼岸になりやっと涼しくなったが、大阪府ではこの9月にカンピロバクター食中毒で2件の飲食店(1件は焼き肉店での牛レバー刺身(推定)、1件は焼き鳥店での料理)とサルモネラ食中毒で1件の肉料理店が営業停止処分を受けた。
参照 大阪府 施設に対する行政処分等の情報
カンピロバクターの発生ピークは春先と秋口であり、夏場に谷になると言われる。9月にカンピロバクター食中毒に2件も遭遇したことから、昨年のカンピロバクター食中毒発生件数の頭打ち傾向は本物か?酷暑の影響はあったのか?このあたりを確認すべく、今日は朝から厚労省の食中毒統計資料と格闘してみた。その結果、結論を出すには時期尚早との結論に達したが折角なので私のアーカイブに年次変化と年次・月別発生状況をアップした。こちらには、カンピロバクター食中毒統計の特異性についての補足を書いてみたので興味がおありの方は見て欲しい。
資料22 カンピロバクター食中毒事例(年次変化) 1996年~2009年(2010.09.26)
http://www.shokuei.sakura.ne.jp/archive/Campylo/Campylo_2010.html
集計の結果、本日現在の状況は厚労省への報告時期にタイムラグがありよく分からないということになったが、月別発生件数は図2で分かるように確かに8月に谷間がある。
図2について補足
本年4月以降の発生状況は、行政機関によっては未報告事例があるため少なめにカウントされている。実際の集計は7月分まで行ったがグラフでは5月までに留めた。3月までの報告の勢いでは昨年を超える可能性が高い。
大阪府ホームページを過去のデータを加味して分析したところ、7月末時点での発生件数は昨年15件、本年は17件である。増加の勢いは止まっていませんね。
返信削除(生食自粛指導の効果よりも肉の生食人口の増加が多いということだと思い、自らの非力を嘆く!!!)