2018年2月11日日曜日

魚の寄生虫クドアは減少、アニサキスは増加の傾向(大阪府 平成29年の食中毒)

 ヒラメの寄生虫クドア・セプテンプンクタータ(クドアと略します)は平成24年から平成26年にかけて流行を見ましたが、国内での対策が行きわたったようで
大阪府では平成27年からは年間1件の発生にとどまっています。
 一方、サバやサンマ等の寄生虫であるアニサキスは全国的な傾向ですが食中毒としての届け出数が増えており、大阪府でも年々増加の傾向にあります。



資料

☆ 食中毒の発生状況(大阪府食の安全推進課ホームページ)
  http://www.pref.osaka.lg.jp/shokuhin/shokutyuudoku/#hassei

☆ クドアによる食中毒について |厚生労働省
  http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133250.html

☆ アニサキスによる食中毒を予防しましょう|厚生労働省
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html

補足(2018/02/16)
☆ 杉山 広(国立感染症研究所寄生動物部) 食中毒としての食品媒介寄生虫症: 現状と検査の課題 日本食品微生物学会雑誌 Jpn. J. Food Microbiol., 33(3), 134‒137, 2016

☆ ヒラメの粘液胞子虫(クドア)と馬肉の住肉胞子虫(サルコシスティス) - 生食用生鮮食品を共通食とする、これまで原因不明とされていた寄生虫による食中毒について -


2018年2月9日金曜日

ノロ、カンピロともに減少に転じる(大阪府 平成29年の食中毒)

 ノロウイルスは遺伝子組換えが頻繁に起き、新しい亜型の出現が周期的な大流行をもたらしています。
 ノロウイルスは平成27年に流行を見ましたが、平成29年にかけて減少を続けています。
 カンピロバクター・ジェジュニ/コリは、平成24年に激減を見た後全国的に増加を続けています。
 大阪府のカンピロバクター・ジェジュニ/コリの食中毒事件数は平成27年を頂点として頭打ちとなり、平成29年には減少に転じています。

参考:
☆ 集団胃腸炎事例からのノロウイルスGII.P16-GII.4 Sydney_2012の検出―大阪市(IASR Vol. 37 p. 136-138: 2016年7月号)
☆ 食中毒の発生状況(大阪府食の安全推進課ホームページ)