夏の暑さと食中毒発生件数はあまり関係ないことが裏付けられました。
2010年8月から9月にかけて記録的な猛暑でした。
従来、梅雨時から夏場にかけて伝染病が蔓延しやすく、食中毒も起こりやすいというのが一般の常識でしたが、近年のノロウイルスの大流行で冬場こそ食中毒予防の主戦場であるとの認識は徐々に共有されてきたことと思います。
私の近辺では、猛暑とともに腸管出血性大腸菌の流行がありました。古来からの言い伝えがいまだ通用するのかと驚き、9月下旬と10月に記事を書き、私のアーカイブでフォローしてきました。
今年の冬は一転して記録的な大雪とかで、大阪も昨日は自宅の窓からも公園に積もった雪を見ることができました。(そうです。私は寒そうな外へ出る勇気もなく、部屋にこもっていました。)
この時期になりますと、全国の自治体から昨年分の食中毒報告書が厚労省に届けられ、食中毒統計の昨年分の概要がまとまりかけます。私の近辺の保健所でもまだ未報告があるという話を聞きます。昨年12月分はまだこれからの自治体がたくさんあると思いますが、平成22年8月分はデータがほとんどそろっているだろうと思い、欠けていた22年分のデータを入れて見ました。
上のグラフからは、直近の3年間は温度変化と同じような動きをしていますが、もっと広いスパンで見ると全く相関がなさそうです。
詳しくは私のアーカイブをご覧ください。
資料23 記録的猛暑で食中毒は増えたか?
http://www.shokuei.sakura.ne.jp/archive/mousyo_2010.html
補足1:一抹の不安があり、今、
厚労省の平成22年食中毒発生事例(速報)を見てみました。ちなみに大阪市さんは平成22年総計26件の筈が全て未提出じゃないですか(怒)(大阪市のみ名前を出しました。他にもあるかもしれませんが思いつかずすみません。)
まだ数字が動きますので途中経過ということで…。
補足2:
大阪府の食の安全推進課が発表している事件数は大阪市を含む府下全域分で、患者数はまだ変動しますが事件数はほぼ確定数に近いと思います。
厚労省データの都道府県名(大阪府+堺市+高槻市+東大阪市(0件))が府のホームページの数字になります。興味がおありの方は21年事例と比較してください。