冬場の感染性胃腸炎の主役はノロウイルス。国が「大流行の発生が疑われる」とする定点患者数が警報基準値(20人)を超えるところが出だした。警報を出したのは仙台市が11月11日、神奈川県が11月15日、大分県が11月17日。
今年はノロウイルスによる食中毒が増えるかも…。身近にも集団感染の情報が…。ということで
リアルタイム検索のアップデートでキーワードを「おう吐 下痢」として検索してみた。結果は次の通り。
私が赤矢印でマークしているとおり10月後半あたりから増えてきているのが読み取れる。アップデートの実体はtwitterで、件数はその時期のニュースにも影響されるが、個々のつぶやきを聞いてみると、感染症などの定点観測にも利用できるとおもわれる。
試みに私の Archive でフォローしている。
ちなみに、大阪府の感染性胃腸炎の発生状況は下のグラフの通り。地域によっては感染性胃腸炎件数の増加が始まっていることがわかる。本格的ノロウイルスの季節到来。
話は変わるが、食品衛生研究の11月号に浜松市保健所生活衛生課 高田さんらが調査した「調理従事者におけるノロウイルス保有率調査について」という演題抄録があり、保育園では他に比べて高い保有率を示し、保育園では調理業務とトイレ掃除等の用務を兼務していることが分かったとある。うなずける結論である。
下図は大阪府立公衆衛生研究所ホームページから引用