2015年3月3日火曜日

カンピロバクター食中毒が増加(平成26年の食中毒)

平成26年は7月に発生した静岡市の冷やしキュウリによる腸管出血性大腸菌(O157)が記憶される年だった。
先ごろ、平成26年の大阪府食中毒速報が確定したので平成26年の大阪府の食中毒事件について調べた。
食中毒の発生件数をみるとノロウイルスは平成24年をピークとして減少を続け、件数、患者数ともカンピロバクターと逆転した。
次の図は過去5年間の件数の推移である。

私のArchiveにもう少し詳しくデータを示し、全国のデータも示した。
資料34 カンピロバクターの逆襲 - <大阪府食中毒速報に見る平成26年に発生した食中毒の特徴>

2014年2月7日金曜日

サバの美味しい季節 寄生虫(アニサキス)にご用心

 内視鏡の発達などで以前は原因不明だった食中毒がアニサキスが原因と特定できるようになったこともあり保健所へ食中毒として届けられる事例が増えています。
 原因食品となりがちなのはサバやサンマの刺身や寿司、鯖のキズシです。
これから寒鯖のシーズン。冷凍や加熱すれば安全なのですが、生で食べるときは次のことに注意しましょう。
○ 鮮度が落ちるとアニサキスは筋肉中にもぐりこみます。
  内臓を早めに取り除き、幼虫がいないか目でよく確認する。
○ 刺身などもよく噛(か)んで食べる。アジのたたきのように小さく切る。
○ 魚をマイナス20度以下で24時間以上冷凍する。




「食品衛生なんでも相談室」

2014年1月24日金曜日

平成25年もノロウイルスが猛威をふるう。

 平成26年1月17日に報道された、浜松市の学校給食パンによるノロウイルス食中毒事件以後、相次いでノロウイルス食中毒の報道されている。
 平成25年末までは、ノロウイルス食中毒が例年以上に発生している感覚が無かったが、年末あたりから様子が変わったのだろうか?もう少し様子を見る必要がある。
 下に平成25年の食中毒発生状況を図示した。図からも分かるようにノロウイルスが件数、事件数とも圧倒的に多いことが分かる。
 図は平成26年1月21日現在のデータなのでノロウイルスは年末発生分の追加報告が見込まれ、件数・患者数ともこのグラフより増えると思われる。


ノロウイルス食中毒 患者数の推移

2013年1月20日日曜日

平成24年に発生した食中毒の特徴

大阪府食中毒発生状況速報をみると、平成24年は特異な傾向をしめした。
 カンピロバクターの件数が平成23年の3分の1になり、平成23年6月から食中毒として扱われることになったクドア(Kudoa septempunctata)によるものが9件発生し原因物質として第2位に急浮上した。ノロウイルスはGII/4の新しい変異株の流行により平成23年にくらべ増加した。
 カンピロバクターの件数減は平成23年4月前年の焼肉チェーン店のユッケによる食中毒に端を発した肉の生食自粛の流れによると思うが、鶏のカンピロバクター保菌率の低下がないか、又はその両方によるものか現在のところは判断できない。

大阪府食の安全推進課食中毒発生状況速報(平成24年11月31日現在から



私のアーカイブに補足情報があります。
http://www.shokuei.sakura.ne.jp/archive/31TyudokuH24.html

2012年12月24日月曜日

ノロウイルス集団感染で6人死亡 宮崎


 昨日、死亡事例がニュースで報道されていました。報道では下痢便処置時のエプロンが問題にされていましたが、ノロウイルスは嘔吐物からもうつりますので要注意です。
 ノロウイルスは、100個以下の少ない量でも感染が成立する、感染力の強いウイルスです。症状のある人の便や吐物には、大量のノロウイルス(便1g中に1億個以上、吐物1g中に100万個以上)が含まれているので、扱う場合には十分な注意が必要です。
参考1:東京都感染症情報センター/感染性胃腸炎(ノロウイルスを中心に) Infectious gastroenteritis
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/

 老人施設では嘔吐者を抱きかかえて介護するケースも多いと思われ、介護者のエプロンも汚れますが飛沫を吸い込むケースも考えられます。
介護者を完ぺきに防御するなどほとんど不可能ですので施設にウイルスを入れないことが最も大事です。
(体調不良者は施設に入れない。給食の食材は加熱が原則)

参考2:厚生労働省/ノロウイルスに関するQ&A から
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

☆ノロウイルスが感染・増殖する部位は小腸と考えられています。したがって、嘔吐症状が強いときには、小腸の内容物とともにウイルスが逆流して、吐ぶつとともに排泄されます。このため、ふん便と同様に吐ぶつ中にも大量のウイルスが存在し感染源となりうるので、その処理には十分注意する必要があります。
 12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて、感染が起きた事例も知られており、時間が経っても、患者の吐ぶつ、ふん便やそれらにより汚染された床や手袋などには、感染力のあるウイルスが残っている可能性があります。このため、これら感染源となるものは必ず処理をしましょう。
 床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
 おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)
 また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
 11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。この時期の乳幼児や高齢者の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。

※塩素系の漂白剤(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)